専攻医募集に当たり、当院の専門医研修指針についてご説明申し上げます。
前期研修を終了され、いよいよ将来の専門科を視野に後期研修病院を検討されている先生もたくさんおられるはずです。
国民に質の高い医療を提供する真の専門医を育成するという目的のため、日本専門医機構が設立され、わが国すべての専門医制度が大幅に変更されます。(詳細は日本専門医機構および各学会ホームページ参照)
2015年度医師国家試験合格者を対象に2017年度からスタートする見込みでありますが、移行期間2016年度を含めて大学病院公的病院を含めた各医療施設で教育研修体制の見直しが行われています。
内科、外科のみならず、小児科・皮膚科・精神科・整形外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・脳神経外科・放射線科・麻酔科・病理・救急科・形成外科・リハビリテーション科等々が、日本専門医機構のプログラム申請審査を経て認定される様になります。
しっかりと行き届いた専門医研修ができるように、各施設のプログラムには、指導医と研修症例数が決められており、一定期間、知識、経験、そして人間性の育成に配慮されたプログラムになっています。特徴的なのは、内科・外科では、サブスペシャリティ(循環器や消化器・呼吸器、心臓血管外科や消化器外科等)専門医を目指す医師すべては、新内科専門医(現在の総合内科専門医と同等)、新外科専門医を後期研修で専攻取得して、その上に二階建式にサブスペシャリティ専門医に進むことが義務づけられたことでしょう。
新専門医を取得するためには、内科であれば、総合内科・消化器・循環器・内分泌・代謝・腎臓・呼吸器・血液・神経・アレルギー・膠原病・感染症・救急、外科であれば、一般外科・消化器・心臓血管・呼吸器・小児外科・救急すべての領域を十分に経験研修できるプログラムが必要です。指導環境・体制も十分ではないままに、専攻医を受け入れることは許されません。
池上総合病院では、日本専門医機構の資格条件を満たす指導医も充実しており、内科は、東海大学内科専門研修プログラム、外科では、東海大学専門分野連動型外科専門研修プログラム、北海道大学外科専門研修プログラムと連携し、すべての領域で十分に研修できるように、後期研修を希望される若い先生を応援します!
池上総合病院は、東京23区の南大田区に位置し、東京新宿渋谷そして羽田空港へいずれも30分圏内とアクセスは良好ですが、高層ビルよりは、古い低層住宅が広がる人口過密地域です。高齢者が多く、救急・一般診療を通してCommon Diseaseから悪性疾患までたくさんの症例を経験研修できます。
池上総合病院では、内科3名・外科・整形外科・泌尿器科2名ずつ脳神経外科1名の専攻医を募集します。下記に当院研修プログラムを提示します。皆さんのご応募をお待ちしております。
各診療科において作成された研修プログラムに従い研修を行う。各科月1〜4日の当直業務およびオンコール救急業務にも従事する。
内科・外科では、将来希望するサブスペシャリティを考慮してローテーション方式で研修、順番・期間はプログラム委員・担当指導医と相談決定する。
臨床研修に加えて、専門医取得に必要な業績を指導医の指導のもと、専攻研修し3年後に専門医取得を目指す。
整形外科および泌尿器科では4年間、脳神経外科では6年の研修カリキュラム修了後専門医取得可能となる。詳細は下記参照の上お問い合わせください。
新内科専門医(総合内科専門医と同等)取得を目指し、各科ローテーションをしながら研修を進める。指導医指導のもとレポート作成その他業績作成を進める。2年時に東海大学において、総合内科(ICU研修)2ヶ月、高度救命救急センター2ヶ月を必須としてそのほか最大8ヶ月間の自由選択ローテーションができる。3年目は、将来を目指したサブスペシャリティ専門内科を中心に研修を進める。
外科専門医取得を目指し、3年間で手術経験数350例、術者として120例を経験できるように、外科あるいは心臓血管外科をローテーションしながら研修するプログラムである。2年時に東海大学において呼吸器外科2ヶ月、小児外科2ヶ月、高度救命救急センター2ヶ月を必須としてローテーションすることによって、外科専門医取得に必要なすべての領域の研修が可能である。また、3〜4ヶ月は整形外科、循環器内科IVR班、脳神経外科を選択ローテーション可能で、幅の広い急性期外科医育成を目指している。指導医指導のもと、年一回程度以上の学会業績作成を行い、3年目は、将来を目指したサブスペシャリティ専門外科を中心に研修を進める。
研修終了専攻医には修了証書を授与します。
研修終了後、改めて雇用契約を結び、医員として入職が可能です。
募集科・職種 | 内科、外科、整形外科、泌尿器科、脳神経外科 |
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募集人数 | 内科3名、外科・整形外科・泌尿器科2名、脳神経外科1名 |
応募資格 | 医師免許取得後2年以上の臨床研修を経験した医師 または、卒後初期臨床研修を2022年3月修了見込みの医師 |
応募手続 | 〈提出書類〉 1.履歴書(所定様式) 2.医師免許証(写) 3.初期研修修了書または修了見込み証書 4.推薦書(現在勤務中の施設長、または所属長など)(所定様式)
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選考方法 | 書類及び面接により採否を決定し、2週間以内に本人に通知します。なお、定員になり次第募集を終了します。 |
応募期間 | 随時 |
選考日 | 随時(日程については、相談に応じます) |
雇用形態(身分) | 常勤職員(医療法人社団松和会 池上総合病院 専攻医) |
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勤務 | 週5日勤務 9:00~17:00(土曜日含む)、当直あり |
休日休暇 | (1)完全週休2日制(日曜日・他週1日)、祝祭日 (2)年末年始休暇(12/30~1/3)あり (3)年次有給休暇あり (4)特別有給休暇(慶弔休暇など)あり (5)産前産後休暇、育児休業、介護休業休暇あり |
諸手当等 | (1)日直・当直手当は、当院規定により支給 (2)時間外手当は、当院規定により支給 (3)救急受入対応による手当加算制度あり (4)通勤手当は、全額支給(公共交通機関を利用する場合に限り 居住地最寄駅から勤務地最寄駅迄の定期券購入額を支給する) |
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保険・福利厚生 | ・住居に関する事項 (1)法人契約による住居借り上げ制度 規定により対象となる場合は、希望される賃貸物件を法人契約にて借上げを行います。住居費は法人で支払いを行い規定によって決定した入居者負担額を寮費として給与から控除します。 住居に関わる手当を給与に付加支給する方法ではありませんので課税対象額は小さく、源泉控除も少なくて済む利点もあります。 賃料補助上限 105,000円迄(物件により異なる) (2)単身者用住宅あり(月額 30,000円)。但し、空き室がない場合には入居不可 (3)本人契約者あるいは本人世帯主の場合、当院規定により住宅費補助あり ・保険に関する事項 (1)社会保険に加入 (2)雇用保険に加入 (3)厚生年金保険に加入 (4)労働者災害補償保険に加入 (5)医師賠償責任保険は個人で加入可 (法人指定の保険に加入する場合は法人補助50%あり) ・安全衛生に関する事項 (1)健康診断は年2回実施、特定年齢者には特別健診年1回実施あり(要受診) (2)ストレスチェック制度あり ・服務に関する事項 (1)服務に関する事項は「池上総合病院就業規則」に準ずる ・学会に関する事項 (1)学会年会費及び専門医更新料について、当院規定により補助あり ①施設認定維持に関わる学会の年会費及び専門医更新料は病院負担 ②その他加入学会の年会費及び専門医更新料に対し手当として毎月5,000円 支給補助あり (2)学会参加について、当院規定により参加可及び参加時補助あり ①参加は規定により出張として参加可 ②参加費については、規定により上限年100,000円迄補助あり ・日直・当直に関する事項 (1)日直・当直に対する代休付与制度あり ①日直・当直を行った場合、当院規定により代休付与あり ②代休取得は原則として1日単位で取得可 ・その他 (1)保養施設あり (2)白衣貸与あり |
後期研修終了後の 進路について |
研修終了専攻医には修了証書を授与します。 研修終了後、改めて雇用契約を結び、医員として入職が可能です。 |
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対象 | 給与 | その他 |
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医師免許取得後3年目 | 652,500円/月額固定給 | 年収見込み約1,000万円 (諸手当含む) 住居補助制度あり (年間上限126万円) |
医師免許取得後4年目 | 702,500円/月額固定給 | 年収見込み約1,050万円 (諸手当含む) 住居補助制度あり (年間上限126万円) |
医師免許取得後5年目 | 753,000円/月額固定給 | 年収見込み約1,100万円 (諸手当含む) 住居補助制度あり (年間上限126万円) |
認定施設 |
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