受付終了
〈開催日時〉 11:00~12:00
「口腔がん」で亡くなる方は、日本で年間7,500人を超え、年々増え続けています。がん全体からすれば2%前後ですが、全頭頸部がんの約40%を占めています。今回はお口の中の外科処置を専門に行う歯科口腔外科の濱田歯科医師による講演を行いました。
まず始めに、口内炎と見間違えるような口腔がんの写真を紹介し、口腔内の名称や口腔がんの危険因子の話をしました。また、がんになりやすい病気として「口腔潜在的悪性疾患(前がん病変・前がん状態)」の中で、白板症・紅板症・扁平苔癬を説明し、必ずしもがんになるわけではありませんが、症状のある方には受診をおすすめしました。そして、口腔がんができてしまった場合はどうなるのか、また治療には手術療法・化学療法・放射線治療がありますが、口腔がんにおいては手術をしなければがんがなくなることはほとんどないのが現状、とのお話しでした。
すべてのがんに言えますが、やはり「早期発見」が重要となります。ご自分でもできる「口腔内のセルフチェック」を行い、定期的にかかりつけ歯科を受診し、診察を受けましょう!と講演を締めくくりました。今回もたくさんの方にお越し頂きお礼申し上げます。