重要なお知らせ

病院指標の公表

令和7年度 医療法人社団松和会 池上総合病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 3 31 62 80 138 375 542 1072 1164 493
2025年度の退院患者さんの人数を、10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
当院の総退院患者数は3,960人となっています。
60歳以上の占める割合が全体の約83%、70歳以上でも約69%と、ご高齢の患者さんが多くを占めています。
比較的若い世代と言われる50歳未満は約8%でした。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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総合内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 44 46.70 20.49 4.55 86.07
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 36 26.72 16.10 0.00 88.44
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 35 22.20 13.42 0.00 86.43
100380xxxxxxxx 体液量減少症 14 18.57 9.56 0.00 75.14
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 11 44.73 19.80 9.09 85.73
〇誤嚥性肺炎
食べ物や唾液が気管に入ってしまうことで生じる肺炎です。高齢者に多く、特に認知機能や体力低下に伴って飲み込む力も弱くなってしまうのが原因となります。治療は点滴治療と抗生物質投与、リハビリテーションが中心となります。誤嚥を繰り返される場合には治療に難渋することが多いです。
〇肺炎(高齢者の市中肺炎)
体力の弱っている時の感冒は肺炎に至ってしまうことがあります。特に高齢者で持病を複数有する方は重篤な状態に移行してしまうことは稀ではありません。必要に応じて入院加療を含めた迅速な対応を行います。治療は抗生物質投与とリハビリテーションが中心となります。
〇尿路感染症(腎臓又は尿路の感染症)
尿道、膀胱、尿管、腎臓までの感染症の総称です。高齢者に多く、寝ている時間が長い方に多く見られます。治療は点滴加療、抗生物質投与が主体となります。リハビリテーションはとても大切で体を起こすこと(座位など)、歩行まで回復できれば再発のリスクは減少します。
〇発熱や食思不振の原因精査
高齢者には原因不明の発熱や急激な食思不振がよくみられます。その際は点滴治療やリハビリテーションを行いながら究明のための検査を行います。病名が判明すれば、その病気の担当科(専門医)と協力して治療を行います。
〇衰弱傾向、低栄養状態(体重減少等)
高齢者は認知機能低下の進行、筋力の衰え、骨格の痛みなどが原因で、床に就いている時間が長くなる傾向にあります。さらに食事摂取量の低下を伴うと体動困難に至り、全身衰弱の状態に至ってしまいます。点滴治療や経管栄養、リハビリテーションを行いますが、回復が難しい場合も少なくありません。
〇敗血症
細菌やウイルスなどに感染して全身に広がり、生命を脅かすほどの臓器障害をきたす状態のことを言います。特に高齢者や持病を持つ方は多臓器不全に陥りやすく厳重な全身管理が必要になります。
〇複数の持病による病状の悪化
複数の持病がありどの病気にも対応が必要な場合、各科の専門医と連携して、総合内科はその中心となって治療を行います。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 59 2.00 2.02 0.00 64.07
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 35 13.63 16.10 0.00 84.26
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 28 28.00 20.49 3.57 86.14
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 21 18.71 18.39 0.00 77.95
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし ー ー 12.77 ー ー
急性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、原発性肺癌、間質性肺炎などの呼吸器疾患の診断と治療を行っています。
2024年4月より新体制となり、肺癌診断のための気管支鏡検査入院、睡眠時無呼吸症候群のPSG検査入院(2024年度54例、2025年度59例)、気管支喘息の生物学的製剤導入入院なども積極的に行っています。
また、気胸や膿胸などの胸腔ドレナージを要する疾患の治療も行っています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 9.95 8.76 0.00 75.63
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 19 7.21 7.37 0.00 76.32
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 18 6.72 7.58 0.00 72.89
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 12 3.92 2.56 0.00 75.33
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 6.17 9.07 0.00 73.67
消化器内科では食道から大腸に至る消化管および肝臓、胆嚢・胆管、膵臓疾患の診断・治療に力を入れています。
主な対象疾患は、ヘリコバクターピロリ感染性胃炎、消化性潰瘍、消化管出血、腸閉塞、感染性腸炎、大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎やクローン病等の炎症性腸疾患、胃・大腸ポリープ、急性・慢性肝炎、肝硬変、胆嚢炎・胆管炎、胆道結石症、急性・慢性膵炎、消化管や肝・胆・膵悪性腫瘍など、広範囲にわたる疾患の診療をしています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 152 3.09 3.26 0.00 71.34
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 127 3.87 4.12 0.00 72.70
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 75 4.36 4.43 0.00 69.61
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 12.13 11.36 0.00 69.51
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 34 2.85 3.10 0.00 73.82
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞、心不全、不整脈など、多岐にわたる心血管疾患の専門的な診療を行っています。
当科の退院患者数において最も多いのは、狭心症や急性心筋梗塞といった「虚血性心疾患」です。これらは心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が狭くなったり塞がったりすることで、胸の痛みや圧迫感を引き起こし、時には命に関わる重篤な状態となる疾患です。当院ではカテーテルを用いた迅速な診断と治療を24時間体制で提供しており、地域の救急医療に大きく貢献しています。
次いで多いのが「心不全」の患者さんです。心不全は心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなる状態を指します。近年、高齢化の進展に伴い心不全で入院される患者さんが増大しており、当院でも重要な課題として取り組んでいます。急性期の治療だけでなく、多職種チームによる心不全療養指導や心臓リハビリテーション介入を行い、再発予防と生活の質(QOL)向上に向けた包括的な管理に力を入れています。また、最近稼働を開始したHCU(高度治療室)での集中的な治療管理も、重症患者さんの迅速な回復に寄与しています。
また、「頻脈性不整脈」に対する治療目的での入院も多くを占めます。動悸や息切れの原因となり、脳梗塞のリスクも高める不整脈に対して、当院ではカテーテルアブレーションなどを積極的に実施し、根治を目指した治療を行っています。
今後も患者さん一人ひとりの病態に合わせた最適な治療法を選択し、地域の皆様に安心で質の高い循環器医療を提供できるよう努めてまいります。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 11 39.73 16.60 9.09 87.00
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 11 35.64 16.51 9.09 79.00
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 ー ー 15.35 – –
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし – – 6.37 – –
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし – – 17.22 – –
2025年6月1日~2026年5月31日の1年間の入院で頻度が多い疾患は以下のようでした。
まず、最多の疾患は脳梗塞でした。脳梗塞は、脳に血液を送る動脈の閉塞により起こる病気で、脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)に含まれる疾患です。意識障害、言語障害(構音障害、失語症)、嚥下障害、手足の麻痺、高次脳機能障害などが代表的な症状で、それらが様々な組み合わせと重症度で出現します。症状の多様性だけではなく、発症機序にも多様性があります。代表的なのは動脈硬化による脳梗塞やある種の不整脈(心房細動)による脳梗塞です。入院中は、薬物療法を行いつつ、必要に応じて病型分類のための検査を行います。MRIなどの画像検査、超音波(頸動脈エコーや心エコー)、不整脈(心房細動)検出のための24時間心電図などです。他に脳血流検査や脳波なども行うことがあります。これらの検査結果をもとに適切な再発予防のためのアプローチを行っていくことになります。リハビリテーションは、廃用予防の観点からも入院後可能な限り早期より開始することを心掛け、予後の改善に取り組んでおります。長期にわたるリハビリテーションの適応の場合には、当院の回復期リハビリ病棟への移動や他のリハビリ病院へ転院となります。
 次に多かったのは脳脊髄の感染を伴う炎症でした。具体的疾患名としては、主に髄膜炎です。発熱、頭痛などが主症状で、診断のために腰椎穿刺といって、腰部に局所麻酔をした後に、細い針を刺して脳脊髄液を採取する検査を行います。ウイルスや細菌など様々な病原体が原因となりえますが、ウイルスの頻度が最多です。PCRなどの検査でウイルスや細菌を検出し、効果が期待できる薬剤の投与を行います。検出までにある程度の時間が必要な場合があり、その場合には結果を待たず薬物療法を開始します。
 4番目の一過性脳虚血発作は脳の局所的な血流低下に伴い、一過性に麻痺などの症状が出る病気です。基本的なアプローチは脳梗塞と同じですが、一過性の症状ですので、リハビリは必要がなく、再発予防のための検査と治療が主になります。入院期間も脳梗塞に比べ短くなります。
 5番目はパーキンソン病でした。パーキンソン病は動作が遅くなり、震えがでたりする病気です。一見すると同じような症状を呈する病気がいくつかあり時にその鑑別は困難です。MRIや核医学検査などを施行し正確な診断を心掛けております。薬物療法やリハビリテーションを行います。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 11.00 11.00 0.00 68.72
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 12 18.08 20.49 0.00 88.83
110290xx99x0xx 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2なし 10 16.00 13.26 0.00 77.30
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 10 18.70 16.10 0.00 88.50
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり – – 14.01 – –
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease : CKD)は、加齢、糖尿病、慢性腎炎症候群、高血圧・動脈硬化、ネフローゼ症候群、多発性嚢胞腎、結石、膠原病などの自己免疫疾患、薬の副作用などで生じます。
2005年の調査では、わが国の成人人口の12.9%、1330万人、2015年には1480万人がCKDと推測されています。
CKDの治療は、①生活習慣の改善(禁煙や肥満の解消など)、②食事指導(食塩・たんぱく質制限など)、③高血圧の治療、④尿たんぱく・尿アルブミンを減らす、⑤糖尿病の治療、⑥脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪が高い)の治療、⑦貧血の治療、⑧骨やミネラル代謝異常の治療、⑨高尿酸血症の治療、⑩尿毒症毒素に対する治療があげられます。
CKDの原因が明らかであれば、その治療を併せて行います。
このように、多くの視点から治療を行うことを集学的治療と言います。
ご自身の腎臓のはたらきでは生活が困難なほど進行すると、透析や腎移植などの治療(腎代替療法)を行います。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 47 4.53 4.56 0.00 69.34
060035xx0101xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 21 19.00 28.97 0.00 73.57
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 13 5.62 6.00 0.00 62.15
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 12 8.75 9.76 0.00 72.33
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 11 5.27 5.36 0.00 48.55
当院外科では、年間150件前後の手術を行っております。
当院は大規模病院とは異なり、地域に密着した医療を担う病院として、アクセスしやすいこの立地に古くから根を下ろし、日々研鑽を積んでまいりました。そのため、地域連携を通じてご紹介いただくことも多く、鼡径ヘルニアや虫垂炎・胆嚢炎といった疾患の治療が診療の多くを占めております。
近年、胃穿孔をはじめとする良性消化器疾患に対する外科治療は減少傾向にありますが、消化器がん治療につきましても従来から継続して携わっており、最近では特に大腸がんの患者様が増加しております。
腹部の外科治療は鼡径ヘルニアも含め鏡視下手術が主流となっており、当院におきましてもほとんどの手術を腹腔鏡下にて実施しております。
また、悪性疾患におきましては、外科系学会等の指導医・専門医・認定医が各種治療ガイドラインに準拠した標準的な医療を提供しております。手術治療のみならず、術後の外来化学療法(抗がん剤治療)や必要に応じた緩和ケアのご提案など、一連の治療が患者様の心の安全・安心につながるよう日々努めております。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 144 54.00 24.75 6.94 84.32
070370xx01xxxx 骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 62 8.94 19.11 1.61 80.53
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 52 3.88 5.86 0.00 71.65
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 23 20.78 13.89 4.35 67.35
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 22 26.86 18.15 0.00 53.45
当科では大腿骨近位部骨折が144例と最も多く、平均年齢は84.3歳でした。
次いで、骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術が62例、前腕骨折が52例となっており、高齢者の骨脆弱性骨折や四肢外傷の診療が、当科の大きな特徴です。
前回公表値と比較すると大腿骨近位部骨折は同数、椎体骨折と前腕骨折は増加し、肩関節周囲骨折は減少、足関節・足部骨折は同数でした。
大腿骨近位部骨折などでは、高齢で併存疾患を有する患者さんが多く、手術後も必要に応じて院内でのリハビリテーションと退院支援を継続するために、在院日数が長くなる傾向がありました。
今後も早期離床と合併症予防に努め、安全な在宅社会復帰を支援してまいります。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 30 27.37 16.60 10.00 76.57
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 29.27 9.62 4.55 83.77
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 12.90 7.84 0.00 79.57
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 18 21.56 16.51 22.22 68.17
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 38.27 18.40 20.00 61.33
当科では、脳血管障害(脳卒中)、頭部外傷、水頭症、脳腫瘍など、幅広い中枢神経系疾患を対象に診療を行っております。特に地域の急性期医療に貢献できるように体制を整えており、救急外来を有し、24時間対応可能なCT・MRI・血管撮影装置を活用して、超急性期の脳卒中や神経外傷に対応しています。そのため、救急搬送となる頭部外傷(脳挫傷、急性硬膜下血腫・硬膜外血腫、脳震盪など)や脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血など)の患者さまが多く入院され、適切な治療を行っています。脳卒中に対しては、カテーテルによる血栓回収療法やステント留置術、脳動脈瘤に対する塞栓術やフローダイバーター治療などの血管内治療にも対応しています。また、地域の高齢化に伴い増加している慢性硬膜下血腫(軽症頭部外傷後に発症)や、歩行障害・認知機能低下などで発症する特発性正常圧水頭症についても、専門的に診療を行っています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし 18 10.67 9.75 0.00 73.00
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 7.64 9.25 0.00 52.73
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし – – 9.44 – –
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし – – 7.92 – –
160450xx99x00x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし – – 9.54 – –
当科は悪性を含む肺腫瘍や縦隔腫瘍、気胸、膿胸などの感染症、外傷などの手術を主とする診療を行っております。
手術を伴う治療が主体となりますが、肺癌などへの術後補助を含む化学療法や肺悪性腫瘍が疑われる方に対する気管支鏡検査なども行っています。
気管支鏡検査に際しては通常2泊の入院をしていただいておりますが、抗血小板薬・抗凝固薬を服用されている方ではその中止や代替薬置換のため在院日数が長くなる場合があります。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050161xx01x1xx 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり 80 37.45 29.22 11.25 67.95
050161xx02x1xx 大動脈解離 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 48 17.25 19.70 0.00 63.15
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 40 20.25 14.77 7.50 76.40
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり 37 32.97 27.21 0.00 71.49
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 37 2.24 2.57 0.00 69.35
狭心症に対する冠動脈バイパス術、弁膜症に対する弁形成術、弁置換術などの成人開心術のほか、不整脈の治療、大動脈解離、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症など大動脈疾患、末梢血管疾患や下肢静脈瘤などの疾患の治療を行っています。
治療方針に関しては循環器内科とのカンファレンスをとおして、個々人にとって最良と考えられる治療法を選択し、情報提供・説明を丁寧に行い、インフォームドコンセント(説明を受けた上での合意)に基づく診療を心がけています。
手術を受ける患者さんの状態に応じ、大動脈瘤に対するステントグラフト治療や人工心肺を用いないオフポンプ冠動脈バイパス術などの低侵襲手術も行っています。また、14床のCICUをもち、緊急手術にも可能な限り対応しています。
下肢静脈瘤に関してはカテーテルによる血管内焼灼術を第一選択としています。
原則的に短期入院手術としていますが、日帰り手術も可能ですのでご相談下さい。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 32 2.66 2.45 0.00 71.72
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 29 7.07 7.14 0.00 67.48
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 25 7.40 6.79 0.00 79.32
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 15.27 13.42 0.00 71.40
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 15 4.00 3.97 0.00 78.13
[ 前立腺癌 ]
前立腺癌は泌尿器科が取り扱う癌の中ではトップです。大田区がん検診(PSA検診を5年に一度)や人間ドック等でPSA(前立腺特異抗原)高値を指摘され精密検査が必要と判断された場合、安全に配慮し入院して(2〜3日)前立腺針生検を施行し、前立腺癌の早期発見に努めています。

[ 尿路結石 ]
自然排石が期待できない場合は積極的に内視鏡手術を施行しています。また発熱を伴い尿路閉塞により閉塞性腎盂腎炎を来している場合は早期に閉塞解除が必要なため入院して緊急手術(経尿道的尿管カテーテル留置術)を施行しています。

[ 膀胱癌 ]
膀胱癌は泌尿器科が取り扱う癌の中では前立腺癌についで多い癌となっています。早期であれば内視鏡手術で対応が可能ですが、再発も多くなっています。当院では抗がん剤を膀胱内に注入するなど再発予防に力を注いでいます。また定期検査(膀胱鏡検査)をこまめに行い再発したとしても早期発見に努めています。

[ 尿路感染症 ]
腎盂腎炎や前立腺炎、精巣上体炎(副睾丸炎)など発熱を伴う尿路感染症に対しては、必要であれば入院にて抗生剤の点滴や輸液、安静臥床等の治療を行っています。

[ 水腎症、尿管狭窄 ]
後腹膜線維症または放射線照射に伴う尿管狭窄による水腎症患者に対し、腎機能悪化を防ぐために尿管カテーテル留置または定期交換術を施行しています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 20 9.65 13.00 0.00 67.05
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 12 8.42 9.44 0.00 67.50
080090xxxxxxxx 紅斑症 – – 9.86 – –
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 – – 8.46 – –
080080xxxxxx1x 痒疹、蕁麻疹 定義副傷病あり – – 7.26 – –
皮膚科では、丹毒や蜂窩織炎などの皮膚感染症に対して抗生剤点滴加療を行っています。
壊死性筋膜炎が疑われる場合は整形外科にコンサルトしますが、全身状態の悪化が懸念される場合は高次医療機関へご紹介させて頂いています。
また、帯状疱疹については汎発疹を伴う場合や、顔面に生じた場合など、空気感染のリスクが懸念される際に入院での点滴加療を行っています。
入院時ないし入院経過中に糖尿病増悪や肺炎など懸念される症状を認めた際は、内科など他科と連携し加療しています。
アトピー性皮膚炎の増悪や中毒疹で悪化傾向が診られる場合、また脱毛症で急激に脱毛斑が増加・拡大傾向の際は、治療目的で入院を検討します。

糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 10 10.80 13.56 10.00 69.00
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし – – 12.83 – –
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり – – 12.49 – –
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし – – 20.49 – –
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし – – 13.42 – –
糖尿病は大きく1型糖尿病と2型糖尿病などに分類されます。
1型糖尿病は膵臓のβ細胞が破壊されるため、インスリン欠乏状態に至る疾患です。治療は原則としてインスリン注射となります。
2型糖尿病は、遺伝因子を背景として肥満などの生活習慣の変化が加わって発症するものです。日本人では90%以上が2型糖尿病と言われています。
同じ2型糖尿病でも、病状や原因が大きく異なります。
糖尿病の病状を精査するため、入院での評価が必要となる場合があります。
当科ではご自身の糖尿病の状況を知っていただくために、7~10日前後の糖尿病学習入院を実施しています。栄養士による食事療法やリハビリによる運動療法の指導などを行うとともに、インスリンの分泌能を評価して最適な治療をご提案します。
糖尿病が悪化すると、重度の高血糖によりインスリン欠乏状態となり、血液が酸性化して非常に危険な状態となることがあります。これを糖尿病性ケトアシドーシスと呼びます。入院でのインスリン注射や点滴治療が必須です。高血糖を起こす誘因として感染症(尿路感染や肺炎など)が関わっている場合、血糖管理とともに抗生剤などを用いた感染症治療が必要となりますので、入院治療を行います。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 – – – – 11 – 1 8
大腸癌 – – – – – 13 1 8
乳癌 – – – – – – 1 8
肺癌 – – – – 10 31 1 8
肝癌 – – – – – – 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、初発のUICC病期分類別、および再発に分けて集計しています。
UICC病期分類とは、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって、各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。
2025年6月1日から2026年5月31日の間に退院した患者さんを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計をしております。
「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
また、Stageが「不明」の症例が見受けられますが、これは検査入院症例も取り扱っているためで、退院時に検査結果が明らかでないものは「不明」件数に含まれます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 10.54 52.54
中等症 81 21.67 80.85
重症 40 25.13 85.35
超重症 12 16.33 87.92
不明 – – –
入院のきっかけとなった病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎であって、市中肺炎(入院後発症の肺炎を除く)の患者さんが対象となります。
これを日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重症度分類の定義に基づき、入院時の状態から重傷度を決定し、重傷度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。
この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外です。
当院では、中等症が最も多い傾向にあります。
また、肺炎の治療を受けられるご高齢の患者さんは増加しており、その大半が誤嚥性肺炎ですが、誤嚥性肺炎はこの指標の対象疾患には入っていないため総件数が少なくなっています。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
– 122 56.84 76.89 13.11
「ICD10」とは、International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した傷病に関する分類です。
これらは、死因や疾病の統計、診療記録の管理などに活用されます。疾病の種類をアルファベットと数字によって表しています。
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
当院では24時間体制の救急外来より超急性期の脳梗塞、頭部外傷を受け入れ24時間稼働のCTスキャン、MRI装置、脳血管撮影装置を駆使して迅速な治療を行っており、発症超急性期の血栓溶解療法も施行可能です。
また、血管内治療専門医が常駐しており、未破裂脳動脈瘤やその他の動脈瘤破裂によるくも膜下出血に対する動脈瘤塞栓術を行っております。
脳梗塞の原因となる頸動脈の狭窄に対しても血管内治療(頸動脈ステント術)を行っております。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 39 0.49 2.13 0.00 68.28
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 0.67 4.79 0.00 59.04
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 20 2.80 12.60 0.00 76.55
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 11 0.64 3.64 0.00 48.55
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア – – – – –
当科は、地域に密着した医療を担いながら、年間150件前後の手術を行っております。
待機的な鼡径ヘルニア手術や消化器がん治療を中心としつつ、二次救急医療機関として急性虫垂炎や胆嚢炎などの緊急手術にも幅広く対応しております。
近年は、身体的負担の軽減や早期社会復帰を目指し腹腔鏡下手術が主流となっておりますが、当科におきましても多くの手術を腹腔鏡下にて実施しております。
また、東邦大学医療センター大森病院 一般・消化器外科と密に連携しております。患者様を第一に考え、専門性の高い疾患や高度進行がんなどの治療においては、大学病院からの医師による診療支援を受けるほか、必要に応じて大学病院へのスムーズなご紹介・転院調整を行っております。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 108 2.44 49.42 6.48 80.37
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 90 1.14 13.21 0.00 67.93
K142-4 経皮的椎体形成術 87 2.26 5.25 1.15 80.83
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 62 2.42 35.27 0.00 75.69
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 48 3.10 52.63 8.33 87.06
手術では肩甲骨、上腕骨、大腿骨などの骨折観血的手術が108例で最も多く、前腕下腿などの骨折観血的手術が90例、経皮的椎体形成術が87例と続き、骨折に対する手術が上位を占めています。
上位5術式の合計数は、前回とほぼ同数ですが、骨折観血的手術は合計184例から198例、経皮的椎体形成術は80例から87例に増加しました。
一方、人工骨頭挿入術と人工関節置換術は合計130例から110例へ減少しました。
平均術前日数はいずれも1~3日であり、全身状態を十分に評価しながら早期手術に努めています。術後は早期リハビリテーションと多職種により退院支援を行い、機能回復と安静な生活復帰を目指しています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 0.93 26.93 0.00 82.00
K178-4 経皮的脳血栓回収術 – – – – –
K1781 脳血管内手術 1箇所 – – – – –
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 – – – – –
K1742 水頭症手術 シャント手術 – – – – –
当科で多く行われている手術の一つが慢性硬膜下血腫に対する穿頭血腫洗浄術です。これは頭部打撲の1~2か月後に、頭痛、歩行障害、認知機能低下などで発症する高齢の方に多い病気で、基本的には局所麻酔下に行います。術後は約24時間のドレナージを行い、入院期間はおよそ1週間です。地域の高齢化に伴い、この疾患に対する手術例も多くなっています。また、脳梗塞に対する経皮的脳血栓回収術、脳血管内手術、脳梗塞の原因となる頸動脈狭窄に対する経皮的頸動脈ステント留置術など、脳血管障害に対する血管内治療も行っています。さらに、脳内の髄液の流れが滞ることで発症する水頭症に対してはシャント術を施行しています。歩行障害、失禁、認知機能低下などをきたす特発性正常圧水頭症では、主に腰椎-腹腔短絡術を行い、症状の改善が期待できます。疾患や病態に応じて治療方法を検討し、適切な治療を行っています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K560-22ニ オープン型ステントグラフト内挿術 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術 その他のもの 79 0.89 44.27 13.92 66.13
K5612イ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 胸部大動脈 64 3.27 14.19 6.25 67.08
K5601ニ 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈 その他のもの 45 3.09 33.56 13.33 77.07
K5612ロ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 44 3.07 20.84 9.09 76.70
K617-6 下肢静脈瘤血管内塞栓術 25 0.08 0.96 0.00 71.76
狭心症に対する冠動脈バイパス術、弁膜症に対する弁形成術、弁置換術などの成人開心術のほか、不整脈の治療、大動脈解離、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症など大動脈疾患、末梢血管疾患や下肢静脈瘤などの疾患の治療を行っています。
治療方針に関しては、循環器内科とのカンファレンスをとおして、個々人にとって最良と考えられる治療法を選択し、情報提供・説明を丁寧に行い、インフォームドコンセント(説明を受けた上での合意)に基づく診療を心がけております。
手術を受ける患者さんの状態に応じ、大動脈瘤に対するステントグラフト治療や人工心肺を用いないオフポンプ冠動脈バイパス術などの低侵襲手術も行っています。また、14床のCICUをもち、緊急手術にも可能な限り対応しております。
セカンドオピニオンをお求めの方はお気軽にご相談ください。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 60 1.72 5.00 0.00 73.48
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 31 1.39 4.87 0.00 79.32
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 10 2.30 4.50 0.00 66.00
K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 – – – – –
K8352 陰嚢水腫手術 その他 – – – – –
[ 経尿道的尿管ステント留置術 ]
様々な原因で尿管狭窄から水腎症を来している患者に対して尿管ステント留置術または定期交換術を行っています。また尿路結石の患者で発熱を伴い尿路閉塞から結石性腎盂腎炎を来している場合早期に閉塞解除が必要なため、緊急入院、緊急手術で尿管ステントを留置するなど可能な限り緊急対応しています。体力的に可能であれば感染がおちついてから下記に続く経尿道的尿管結石砕石術に移行し体力的に難しい場合は定期交換術を施行しています。

[ 経尿道的膀胱腫瘍切除術 ]
泌尿器科の手術でも多いのが表在性の膀胱腫瘍に対する経尿道的切除術です。当院では年間およそ30~60件内視鏡手術を施行しています。切除用内視鏡を膀胱内に挿入し、先端の電気メスで腫瘍を切除します。当院では電解質溶液を灌流液として使用するため合併症が少ないといった利点があります。

[ 経尿道的尿管結石砕石術 ]
2016年から導入した尿管結石砕石装置を用いて内視鏡手術を行うようになりました。また2018年からはレーザー破砕装置も新たに加わり尿管結石だけでは無く腎臓結石に対しても手術が可能になりました。

[ 膀胱結石・異物摘出術 ]
治療が必要な膀胱結石に対して経尿道的砕石術を施行しています。感染予防のために予め抗生物質を点滴後手術しています。

[ 陰のう水腫手術 ]
特発性陰のう水腫に対して外来で穿刺することもありますが、根治を目指して陰のう水腫根治術を施行しています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 100 1.96 4.41 0.00 74.48
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 64 1.39 2.27 0.00 70.19
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 46 1.22 11.52 2.17 78.43
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 35 0.11 13.91 0.00 72.63
K5461 経皮的冠動脈形成術 急性心筋梗塞に対するもの 29 0.00 14.66 0.00 69.66
当院循環器内科における手術件数の上位は、主にカテーテルを用いた低侵襲なデバイス治療が占めています。
最も件数が多いのは、狭心症や急性心筋梗塞といった虚血性心疾患に対する「経皮的冠動脈ステント留置術」および「経皮的冠動脈形成術」です。これは手首や足の付け根の血管から細い管(カテーテル)を挿入し、心臓の血管の狭窄部をバルーンで広げ、金属の筒(ステント)を内側に留置して血流をスムーズにする治療です。当院では緊急時にも即座に対応できる体制を24時間整えており、急性心筋梗塞への迅速な血行再建術によって多くの命を救命しています。
次に多いのが、不整脈に対する「経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)」です。異常な電気信号の発生源をピンポイントで高周波で焼灼し、正常なリズムを取り戻す根治的治療であり、薬で抑えきれない動悸などにも高い効果が期待できます。また、心臓のリズムが遅くなる方に対するペースメーカー植え込み術や、心室再同期療法(CRT)、植込型除細動器(ICD)など、各種デバイス治療も手厚くサポートしています。
さらに当院では、今後の地域医療のニーズを見据え、新たな低侵襲治療の拡充を進めています。今回のトップ5には「四肢の血管拡張術・血栓除去術」が入っていますが、閉塞性動脈硬化症などの末梢血管疾患に対するカテーテル治療であるEVT(末梢動脈疾患に対する血管内治療)は、今後さらに件数が増加する見込みです。加えて、高齢などで開胸手術が困難な重症大動脈弁狭窄症に対する新しい治療選択肢として、TAVR(経カテーテル大動脈弁留置術)の導入・普及も進んでおり、今後はこれら最先端の低侵襲治療の需要が間違いなく増加すると予想されます。私たちは常に「安全・やさしく・確実に」をモットーに、最先端かつ患者さんに負担の少ない治療を提供し続けます。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 36 0.75 10.56 0.00 79.61
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 15 0.73 6.20 0.00 78.93
K654 内視鏡的消化管止血術 13 1.08 10.69 7.69 77.15
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 12 1.58 11.67 0.00 79.42
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 12 3.42 6.83 0.00 72.58
当院の特徴として、食道、胃、大腸のポリープや早期がんの内視鏡切除術に力を入れています。
救急診療施設として、消化管出血に対する緊急内視鏡止血術や胆石、総胆管結石、肝胆膵の腫瘍に対する診断、治療を積極的に行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 – –
異なる – –
180010 敗血症 同一 21 0.53
異なる 26 0.66
180035 その他の真菌感染症 同一 – –
異なる – –
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.30
異なる – –
当院は、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。
起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
また、さまざまな感染症などから血液に病原菌が入り、敗血症になることがあります。
手術・術後の合併症は、術創部の感染により引き起こされるものがあります。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
473 449 94.93

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1066 76 7.13

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
511 362 70.84

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
103718 287 2.77

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
– – –

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1130 1124 99.47

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
99786 132 0.13

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2816 1672 59.38

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
66302 15416 23.25

更新履歴

2016/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2017/09/29
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2018/09/27
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2019/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2020/9/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2021/09/28
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2022/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2023/09/29
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2024/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2025/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。
2026/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。

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