3月10日(火)当院カテ室にIMPELLA(インペラ)の機材が搬入されトレーニングがおこなわれました。

インペラとは心原性ショックに陥った際、一時的に心臓の代わりとなって全身に血液を送る補助循環器ポンプカテーテルです。
心原性ショックでは脳や腎臓などの全身の臓器への血流が低下し様々な臓器障害をおこしますが、インペラはこのような状態から脱却することを目的に使用されます。

ヨーロッパでは2005年、アメリカでは2008年から販売開始となり、日本でも2017年から使用可能となりました。
急性心筋梗塞や劇症的心筋炎、重症心不全で心臓の血液拍出量が極端に低下してしまった患者さんに効果が期待されます。

当院は東京都CCUネットワークに参加して循環器救急疾患に24時間体制で対応しています。
今後も迅速に高度な治療をおこなう努力をして参ります💪
2月24日(火)当院ハイブリッドオペ室において,当院で初めて「完全胸腔鏡下左心耳閉鎖術」がおこなわれました。

心房細動は心房が小刻みに震えて痙攣している状態です。
血液が滞留しがちになり心房内で「血栓」が形成されることがあり血栓が血管を通って脳まで運ばれ脳の血管につまると「心原性脳梗塞」と呼ばれる脳梗塞を起こします。
この心原性脳梗塞の90%が左心耳由来であると報告されています。
現在抗凝固剤による治療が一般的ですが、2022年完全胸腔鏡下左心耳閉鎖術が新設され外科的アプローチとして注目されています。
胸(左胸)に3~4ヶ所の小さな穴(5~10㎜)を開け、腹腔鏡下で心臓を止めずに専用クリップを用いて左心耳を根部から挟み込み閉鎖する手術方法です。
メリットは
◆傷が小さく手術による出血量が少ない
◆短時間の手術で入院期間が短い
◆低侵襲の手術のため早く日常生活に戻ることが出来る
◆抗凝固薬を中止することができ経済的負担が軽減される
◆胸腔鏡下外科的アブレーションの同時手術も可能
抗凝固薬の長期服用に不安がある方、出血イベントを起こしたことがある方は心臓血管外科の外来で詳しく説明させていただきますのでお気軽にお問い合わせください☎