肛門や直腸の疾患を診察・治療する専門外来です。主に以下のような症状や疾患に対応します。
痔(あな痔・いぼ痔・切れ痔) / 肛門周囲膿瘍 / 直腸脱
肛門陰窩から細菌が入り、肛門腺に膿が溜まる。
二次口から膿が排泄されるが原発口まで通じる膿の管が残る。
肛門周囲膿瘍 | 急な肛門痛、腫脹、発熱 |
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痔瘻 | 肛門周囲膿瘍の症状に加え膿汁の排泄 |
*肛門周囲膿瘍が必ず痔瘻になるわけではありません。
肛門周囲膿瘍 | ●抗生剤の服用 ●切開排膿※1 ●ドレナージ※2 |
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痔瘻 | ●手術 |
※1 皮膚を切開して膿を出すこと ※2 膿を抜くための柔らかいチューブを留置すること
皮膚から浅い部分にある瘻孔(穴のこと)が適応となります。天井部分にあたる皮膚を切って管部分を解放し瘻孔の壁の一部が残る方法です。
根治性の高い方法ですが、肛門括約筋の一部を切り取ることがあり術後に失禁などが起こることがあります。
瘻管に紐(ゴム)を通して時間をかけて瘻孔を切る方法です。深い部分の瘻孔にも有効で括約筋の損傷は少ないが、時間がかかリます。
痔核は肛門にいぼ状の腫れができる状態です。内痔核と外痔核に分けられ、最も多いのは歯状線の内側にできる内痔核です。排便時の負担や老化、便秘や出産、スポーツによるいきみなどが原因です。
【生活習慣の改善】
【外用薬や整腸剤などの内服薬】
※3「PPH」と呼ばれている器具を用いる最新の手術法
裂肛は肛門付近の皮膚が切れた状態です。発症のリスクは、慢性的な便秘または下痢などです。<好発:20~50 歳の女性>
排便時に紙につく程度の出血と痛みがあります。保存的治療でほとんどが改善します。
数か月以上にわたり裂肛を繰りかえし、深い潰瘍になり、慢性炎症のため周囲の皮膚 (見張りイボ)がいぼ 状に突出します。(見張りいぼ)さらに悪化すると肛門狭窄を 併発することがあります。手術が必要なこともあります。
便秘や下痢を繰り返さないように食事の際には食物繊維の摂取を意識しましょう。肉類、アルコール、香辛料の過剰摂取は控えましょう。
裂直腸脱は直腸が肛門から反転して出る状態です。骨盤底の組織が脆弱になることが原因で、加齢、分娩、慢性的な便秘によるいきみなどが誘因と言われています。
<好発:高齢女性>
おなかの内側から直腸を吊り上げる方法です。開腹または腹腔鏡で行います。再発率は1~5%と報告されています。ただし、手術時間が長く身体的な負担が大きいのが欠点です。
肛門部分から脱出した腸を縫い縮めます。人工糸、メッシュなどで肛門括約筋を補強・縫縮します。再発率は 15~30%と報告されています。経腹的な治療に比べ身体的な負担が少なく手術時間が短いことが利点です。
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問診票に必要な情報を記載していただきます
医師との問診を行います
指診・肛門鏡検査などを行います。場合により予約にて追加で検査を行います(CT・MRI等)
個々にあった治療法を選択します
対象 | 痔(あなぢ・いぼぢ・きれぢ) 肛門周囲膿瘍・直腸脱 |
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診察場所 | B館2階 外科外来 |
診察日・担当医 | 毎週月~金曜日午前・午後/土曜午前 症状がある場合は随時受け付けます。 |
診察時間 | 午前9時~11時30分(受付開始8時30分より) 午後2時~4時(受付開始1時30分より) |
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