重要なお知らせ

心臓血管外科

2021年4月より心臓血管外科の新チームが発足しました。
新たな心臓血管外科チームが池上総合病院ハートセンターの一員となり、ハートチームをより強化します。 これまでに当院循環器内科では虚血性心疾患、心臓弁膜症、不整脈治療などに対する治療を多く行われ、実績を積んでいます。
それらの疾患のなかでも外科治療が最適と考えられる患者様や外科治療の必要な大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離)に対してもハートチームで検討し、患者様一人一人に安心、安全、最適な治療を目指します。また、東邦大学医療センター大森病院心臓血管外科と提携し、低侵襲な治療などより高度な治療を提供します。

心臓血管外科の特長

狭心症に対する冠動脈バイパス術

虚血性心疾患とは、心臓周囲の血管の狭窄や閉塞により、心臓の筋肉への血流が不足することで、心筋が虚血状態となった病態です。
冠動脈狭窄、閉塞病変に対する治療は、カテーテル治療と冠動脈バイパス手術があります。カテーテル治療ではリスクが高い症例や困難な症例に対して、冠動脈バイパス手術を積極的に行います。人工心肺を使用するオンポンプ手術と使用しないオフポンプ手術があり、患者様の状態により選択しております。当院のハートチームでより最適な治療法を検討し患者様に提案いたします。

心臓弁膜症に対する弁形成術、弁置換術

心臓の血流が一方向に流れる仕組みの弁に異常がある疾患が心臓弁膜症です。
心臓雑音で発見されることが多く、その際にはご相談ください。主に大動脈弁、僧帽弁、三尖弁に異常が起こることが多く、それぞれに弁置換術や弁形成術を行います。
弁には、機械弁、生体弁があります。機械弁は耐久性に優れていますが、血液が固まらないようにする、ワーファリンを内服する必要があります。
一方で、生体弁は最初の3か月程度ワーファリンを内服しますが、その後は内服をやめることができます。しかし、生体弁は劣化して再手術となる場合があります。患者様の年齢や病状の背景などで患者様と相談し決定します。
東邦大学医療センター大森病院と連携し、低侵襲治療 MICS (Minimally Invasive Cardiac Surgery) やTAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation)を行います。手術リスクが高く、様々な外科治療が困難な場合には、当院循環器内科で PTAV(Percutaneous Transcatheter Aortic Valvuloplasty)を積極的に行っております。ハートチームで検討し、最適な治療を患者様に提案いたします。また、同時に不整脈治療や、脳梗塞予防の左心耳閉鎖手術も行います。

弁膜症 症例

大動脈疾患に対する人工血管置換術、ステントグラフト内挿術

大動脈瘤と大動脈解離に対して治療を行います。

大動脈瘤

動脈瘤は症状がないことが多く、レントゲンや CT で偶発的に発見されることが多いです。
胸部の場合、声がかれる(嗄声)や飲み込みが悪いなどの症状がある場合があります。
腹部の場合は、痩せている方は拍動のあるこぶが腹部に触れることがあります。破裂した場合は、非常に危険なため、早期に発見し治療をする必要があります。

大動脈解離

突然発症する疾患で、大動脈に亀裂が入り、血管が裂ける病気です。
Stanford A型とB型に分類されますが、心臓の近くの大動脈が解離したA型の場合、緊急手術が必要な場合が多くいです。B型解離の場合は入院加療を要し、必要であれば手術を検討すべき疾患です。

治療方法

人工血管置換術とカテーテルによるステントグラフト治療を行います。
患者様の年齢や動脈の状態で治療方法を提案します。破裂や解離など緊急性の高い疾患に対しては、24時間対応で緊急手術を行います。
また、2021年4月より大動脈センターも開設し、他院で診断された動脈瘤破裂や大動脈解離の患者様を当院の救急車での送迎システムを構築しております。
また大動脈専門外来も土曜日の午前に行っており、腹部診察での動脈拍動、超音波、レントゲンやCTで動脈瘤が疑われる場合や、精査が必要な場合でもご紹介ください。

大動脈センター

末梢血管疾患に対する治療

動脈硬化による下肢動脈の狭窄/閉塞により、歩行時の下肢の痛みが出現します。脊椎疾患と同じような症状を引き起こしますが、足先への血流がない場合には本疾患を疑います。
カテーテル治療、人工血管によるバイパス手術など患者様に合わせた治療を行います。また、急性に動脈が閉塞した場合には、発症してから 4 時間~6 時間で治療を行わなければなりませんので早急にご相談ください。

下肢静脈瘤に対する治療

下肢静脈血流の逆流により、静脈瘤が形成されます。美容のみならず、下肢むくみやこむらがえりなどを引き起こす場合があります。静脈を超音波で確認し、治療法を判断します。当院では積極的に高周波による治療を行っております。静脈瘤専門外来は月曜日午後です。

下肢静脈瘤外来

診療実績

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2020年度 2019年度
入院延患者数 2,213名 2,816名
平均在院日数 31.19日 26.81日
外来延患者数 4,061名 3,239名

手術実績

入院手術実績件数

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2020年度 2019年度
オープン型ステントグラフト内挿術 1件 4件
ステントグラフト内挿術 6件 14件
大動脈瘤切除術 6件 3件
冠動脈、大動脈バイパス移植術 5件 8件
不整脈手術(メイズ手術)・肺静脈隔離術 4件 3件
弁置換術・弁形成術 6件 10件
血管移植術、バイパス移植術 5件 3件
血管結紮術(その他) 0件 0件
心腫瘍摘出術(単独) 2件 1件
左室自由壁破裂修復術(単独) 0件 0件
心房中隔欠損閉鎖術(単独) 0件 0件
心膜切開術 2件 0件
人工心肺(初日) 17件 23件
経皮的心肺補助法(初日) 4件 1件
大動脈バルーンパンピング法(IABP法)(初日) 3件 3件
ペースメーカー移植術、交換術 1件 0件
動脈形成術、吻合術(その他の動脈) 3件 2件
動脈塞栓除去術(その他)(観血的) 2件 7件
動脈血栓内膜摘出術(その他のもの) 3件 1件
下肢静脈瘤血管内塞栓術 10件(外来・1件) 0件
下肢静脈瘤血管内焼灼術 16件(外来・0件) 43件(外来・4件)
下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 7件(外来・0件) 24件(外来・0件)
下肢静脈瘤手術(高位結紮術) 3件(外来・1件) 2件
大伏在静脈抜去術 0件 1件
合計 106件 153件

休診代診

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  • 9/7(火) 午後 矢尾 尊英 休診

担当医表

心臓血管外科

急遽、担当医が変わる場合がございますのでご了承ください。

女性医師

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午前

大熊 新之介

須藤 幸雄

須藤 幸雄

大熊 新之介

大動脈瘤外来
第1・3・5週は9:30〜

午後

矢尾 尊英

下肢静脈瘤

矢尾 尊英

所属医師

心臓血管外科科長、大動脈センター長、CICU室室長
大熊 新之介 (おおくま しんのすけ)

心臓血管外科、ハートセンター、大動脈センター

略歴 東邦大学医学部外科学講座心臓血管外科学分野 講師
資格など 医学博士
日本外科学会外科専門医
三学会構成心臓血管外科専門医
日本脈管学会専門医・指導医
胸部・腹部ステントグラフト指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
臨床研修指導医
医師の臨床研修に係る指導医講習会修了医

心臓血管外科副科長、大動脈副センター長
矢尾 尊英 (やお たかひで)

心臓血管外科、ハートセンター、大動脈センター

資格など 日本外科学会外科専門医

医療監査部情報システム監査課長
須藤 幸雄 (すとう ゆきお)

心臓血管外科、ハートセンター

資格など 日本胸部外科学会認定医
日本外科学会認定外科専門医
三学会構成心臓血管外科専門医
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術実施医認定
下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による指導医
身体障害者福祉法指定医(心臓機能障害)
難病指定医

非常勤、テクニカルアドバイザー
藤井 毅郎 (ふじい たけしろう)

心臓血管外科、大動脈センター

略歴 東邦大学医学部外科学講座心臓血管外科学分野 教授
資格など 医学博士
三学会構成心臓血管外科専門医
日本外科学会認定外科専門医・指導医
日本脈管学会脈管専門医
日本胸部外科学会認定医
日本血管外科学会認定血管内治療医

診療科